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スカリーからステラへ:The Fallとジリアン・アンダーソンの日の出 その3

カテゴリー: GA

その2はこちら

From Scully to Stella: The Fall and rise of Gillian Anderson
The Telegraph

Jessamy Calkin
16 SEPTEMBER 2016 8:28AM


超常現象

そしてアンダーソンはX-Filesに着陸。25歳だった。序章を撮影するため飛行機で飛んできたバンクーバーで、彼女は初めての夫、X-Filesシリーズのアシスタント・アート・ディレクターだったClyde Klotzと出会う。
アンダーソンの娘、パイパーが翌年誕生する。(異星人に誘拐されたシーンは、妊娠をカバーするために用意されたものだ)

アンダーソンはX-Filesを調査する任命を受けたFBI捜査官であり、医学博士のダナ・スカリーを演じた。X-Filesとは超自然現象によって説明可能と想われる未解決事件のことだ。
スカリーは筋金入りの懐疑論者で、フォックス・スプーキー・モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)に対するfoil(引き立てる、裏打ちする、くじく、失敗させる)だ。フォックス・モルダーは子供の時に妹が誘拐されたのを目撃してから超常現象を固く信じている。

アンダーソンは明らかに、Xファイルが10シーズン続き、テレビドラマの歴史の中で――16時間働き、ドゥカヴニーとたくさん喧嘩した月々をも含めて――最も成功したSF作品の一つになるという考えには否定的だった。
(Season10は、前作から14年経って今年の初めに放送された。)

X-Filesは人生を変えたが、アンダーソンは問題を抱えた気性持ちだった。

2003年にDesert Island Discs(BBCラジオの番組)Sue LawleyがX-Filesに携われたて幸せになったと暗にほのめかした時、GA:「成功は幸せと無関係ね」と、アンダーソンは困惑した様子のSue Lawleyにきっぱりとそう言ったのだ。
GA:「そういった(X-Filesに携わっているという)保証は、本当の保証ではないわ。物事とは全く関係無いものよ」


それから、アンダーソンはテレビや映画、舞台で豊富なキャリアを築き、自分自身のために極めて唯一無二の地位を苦心して手に入れたのだ。
あらゆる世代の女性全てに刺激を与えたスカリーを演じたアンダーソンは、困難な状況でも平然としている人物というだけでなく、純粋主義者の心に訴える真面目なドラマのファンでもある。

アンダーソンはあらゆる点において記憶に残る。「House of Mirth」では胸が張り裂けるようなリリー・バート、BBCの「大いなる遺産」では人生が破綻しているミス・ハヴィシャム、また別の卓越したBBCドラマ「ブリーク・ハウス」ではデッドロック夫人など。(デッドロック夫人を「ムンクの叫び」をしている明代の花器」だとNew Yorkマガジンが印象的に述べた演技だ)

アンダーソンは数々の賞を受賞している。X-Filesでゴールデン・グローブ賞を、またFHM誌では世界で最もセクシーな女性にノミネートされている。
クラスメート達から一番逮捕されそうな生徒選ばれた、反抗的なパンクロッカーにしては悪くない結果だ。
私が思うに、かつての自分からできるだけ遠い自分になる、という動機付けになったに違いない。


GA:「自分が野心的だとは思ってないわ」とアンダーソンは言う。
GA:「野心的じゃないわね。決意はあるのよ、それに自分がやりたい事があったら、ちょっと骨を咥えた犬みたいになっちゃうわね。これは色々な意味で私の役に立ってるわ。考える前に行動してしまうんだけど、(こういう性格は)自分が怖がってる時に、イエスって言わせてくれたりもするのよ」


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CREDIT: MOVIESTORE/REX/SHUTTERSTOCK


GA:「例えば「欲望という名の電車」よね。それが何だったのか分からないんだけど、私の中の何かが、死ぬ前にしなくちゃいけないものだって感じていたの。だから実現させよう、って決意したわ。」
リハーサルの半ばぐらいまで、アンダーソンは自身が演じるキャラクターを真に理解していなかった。

アンダーソンが全国大会でブランチ・デュボアを演じ、二位に入賞していた事をジリアンの母親が思い出させてくれた。
GA:「私が16歳の時だったのよ。おかしいのが、次にブランチの役をしたのが46歳だったって事よね!」

アンダーソンはニューヨーク公演の最後、ブランチ・デュボアを置き去りにするのが非常に辛かった。
GA:「欠けてしまった」と、彼女が感情を込めて言う。
GA:「人が死んでしまったように感じたわ。ブランチは私の古い友人の一人みたいで、こう思うようになったわ。"もし、もう一度ブランチを演じられないとしたら、彼女を埋葬してしまうようなものだ"って。今まで、こんな風に役柄に感じた事は無かったわ」

アンダーソンはブランチを演じるには年を取っていたが、複雑に混じり合う気高さと悲劇に集中した。

アンダーソン自身、不幸を全く知らないわけではない。彼女の弟のAaronは神経線維腫症を患っており、2011年に脳腫瘍のため亡くなった。
神経線維腫症は神経組織に腫瘍を引き起こす遺伝子疾患で、Aaronは3歳から罹患していた。
(アンダーソンはこの病気の認識を促す活動をしている)

彼女は二度の離婚を経験しており、また2012年には二人の息子(9歳のオスカーと7歳のフェリックス)の父親、実業家のMark Griffithsとも別れている。
ロサンゼルスから引っ越した2002年から子供達とロンドンで暮らしている。(インタビューでは、場所に応じて米国アクセントからイギリスアクセントに淀み無く切り替えている)




その4に続く
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Thu 2016 | trackback(0) | コメント(-)
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