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ジリアン・アンダーソンの13通りの見方 その2

カテゴリー: GA

13 Ways of Looking at Gillian Anderson
Observer

By Rebecca Kurson
05/02/16 3:03pm


その1はこちら



8

Ms.アンダーソンはよく知られている様に、二人の警察官のキャラクターを演じている。理性の声を持ち、非常に有能な二人だ。
ダナ・スカリー捜査官はモルダーを制止できる唯一の人物だ。The Fallでは、ステラが自殺の現場の指揮を取り仕切る輝かしいシーンがある。ステラは外科手術のような鮮やかさで、ヒステリックな女性をその場から排除する。演じる俳優は、この警察官のようなのだろうか?

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ジリアン・アンダーソン(写真:Emily Assiran、Obserber社)


Ms.アンダーソンが再び笑う。
「多分、ヒステリーになるのは私の方よ!真面目に、彼女(ステラ)が持ち合わせている反射神経を、私は持っていないもの。私が演じてきた全警察官を思えば持っているって思いたいところだけど、私は実際ちょっとドジな所があるから。
"そんで、私はどうしたらいいの?出口はどこ?"って多分こうなっちゃうわ」

と笑う。「真実が明らかになっちゃった!」



9


ステラ・ギブソンはポール・スペクター(Jamie Dornan、殺人犯を演じるにはかっこ良すぎるかもしれない。寝室に忍びこむ彼と出くわしたとしても、あなたは気にしなかったりするっしょ?)と深いつながりを持っているが、作品は彼らの繋がりに対しての説明が少ない。

(※訳注 すみません、コレ以降はSeason2のネタバレになるみたいなので訳を割愛します。まだ私がSeason2見てなくて原文がピンと来ないというのも理由の大半)


10

ステラは警察署の中で優雅な存在である。華奢なシルクのシャツとハイヒールを華麗に身に着けている。だがホテルから離れると、オフィスでは折りたたみ式ベッドで眠る。
ステラは著しく自立心が高い、とMs.アンダーソンが説明する。
「それが彼女の一部分なの。よく言われているように、grafter(接ぎ木をする人)よね。働き者よ。病の原因を探るためなら何でもする。やる事が終わるまで働くわ。
ホテルに戻るのも遅くなってしまったら、着替えられる物があるか、ドライクリーニングに出すものがあるかを確かめる。ステラはそんな風にして衣類のお手入れを上手にしているの。
折りたたみベッドとカシミヤセーターの間に入る、とても良い並列関係よね。それにやりくりもするわ。彼女は何が何でも自分の要求を満たすの」



11

Ms.アンダーソンは精巧を収めたサイエンス・フィクション小説シリーズの共著者である。彼女は(ジェフ・ロビンとともに)「The Earth End Saga」の2巻を執筆。
Ms.アンダーソンはX-Filesに配役された時、極秘SF研究会に加わった。だがそれは、彼女が詳しく話すところによると、「1970年代と1980年代に制作されたSF映画が、私の人生でどれほど大きい部分を占めていたか、そして私がどれほどそれに密か恋していたか」を自覚してからだった。
「私が熱中したのは、そのジャンルに必ずしも存在すると思っていなかった、普通の母親というキャラクター(A Vision of Fireの主人公、Caitlin O’Hara)を生み出す事だったわ。ケイトリンは自分ができると思っていなかった事をできるんだって発見する。彼女がスーパーヒーローって事ではなくてね。彼女は普通の精神科医。彼女は(力があると言う事を)観客と同時に自覚するのよ」

例によって、Ms.アンダーソンは自分の周囲の人々を信用している。
「ジェフ(・ロビン)無しには具現化する事も、形作る事も、自分ではどうにも出来ないって事がすごくハッキリしてるのよ。私はこの本では後部座席に座ってる同乗者。すっごく楽しかった経験だわ。私は第1章がどう進行するか分かる段階にいないの。私の頭はそういう風に働かないのよ。少なくとも、自分の頭にそうしろって言ったこともないし、何とかしてみてって言ったこともないわ」」

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ジリアン・アンダーソン(写真:Emily Assiran、Obserber社)

最高なのが、著書がテレビになることだ。
「最近、TVシリーズとして制作するために売却したの。まだ発表はされてないし、まだ誰が参加できるかも言えないけど、あと数週間のうちに発表されるわ」




12

Ms.アンダーソンは滅多にテレビを見ることは無い。Netflixでイッキ見をする事もないし、それほどたくさんの映画も見ない。

「何も見ないのよね。皆どこで時間を作ってるのか分からないわ」とズバッと言う。
「飛行機の上で仕事をするの。もう一つ取り掛かっている本があるの。それか台詞を暗記しているわ。最近、この一年半のうちだと自分の最初の映画を見たと思う。
Margueriteってタイトルのフランス映画見たわ。人類史上、最高にヒドイ声を持ったパリの歌手の話よ。サロンで歌ってるの。文字通り、彼女は何をするべきか分からなかったし、お馬鹿さんだった。最後、とある人が彼女にとある事を告げ、彼女は壊れてしまう。」
とMs.アンダーソンはしばしクスクス笑う。

「そんで最近、私の娘がここ(ニューヨーク)にいたのよ。ある夜、二人でお行儀よく出掛けてデッドプールを見たわ。素晴らしい並列関係だわ、フランス映画とデッドプールの間の」


13

Ms.アンダーソンは私のブーツを気に入った。ドクターマーチンの8穴レースアップ1460年オリジナルブーツで、Pewter Koram Flashモデルだ。
彼女から私へのインタビューでこの対談を終えた。私がX-Files新シーズンの最終エピソードをレビューしたと知った時、Ms.アンダーソンは「あなたは見ていて幸せだった?」と真剣に知りたがっていた。
「エクストラエピソードは?」と、彼女は私に非常に熱心に尋ねる。

「私は熱狂しましたよ」と答えると、彼女は喜んだ。
ネタバレ注意!
モルダーがどこか分からない橋の上で、白のボロ車の中で置き去りにされて死にかけてて可哀想だと言うと、彼女はちょっと慰めてくれた。

「復活への成功と、まだ作品は続いているんだっていう気持ちのミックスだと私は思うの。だから続編はどちらかと言うとあると考えてるわ。
今にして思えば、エピソード6話じゃなくて7話やりたいって希望があったのかも。だから、想定よりもちょっとぶった斬り気味だったのよ」


ここで彼女の牛乳たっぷりのコーヒーは飲み干され、私達もインタビューを終えたのだった。
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