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ジリアン・アンダーソン:「私の人生で欠けているものなんて無いわ。誰かを待ち望みながらバーの椅子に座ったりなんてしない。」その3

カテゴリー: GA

Gillian Anderson: ‘Nothing is lacking in my life. I don’t sit on bar stools, pining’
The Guardian


Rachel Cooke
Sunday 3 January 2016 09.00 GMT


その2はこちら


偶然にも、間もなく発売予定の著書は、数ある中でも、女性たちが暴力に対して沈黙する"低い自尊心"を扱っている。

「自分自身に向き合う事を書いた本なの。世界でより良いサービスを提供できるよう、自身の人生を通じて働く事についての本よ。それと、女性のコミュニティについても。たくさんの競争、意見、否定的見方がある。特にソーシャルメディアではそうだわ。自分たちの声を上げようと、お互いに頼り合うべき時、お互いに助け合うべき時に」

遥かに多くの女性が恐怖によって抑制されている、とアンダーソンは考えている。彼女はそのうちの一人なのだろうか?

「恐怖で麻痺していた、って感じた時期があるから、イエスね。仕事に関することでも、生活に関することでもどちらでも。私が分かるのは、目覚ましが鳴った時、あと5分だけ…ってベッドにい続けてしまうと大変なことになるって事――自分の不安が勝ってしまうのよ。起こしてくれる子供たちがいるけど、もし起きなかったら私の頭がクラクラし始めてしまって、人生のあらゆる面で影響が出てしまうわ。私がいかに家族と繋がっているか、世界中で引っ越ししているか、写真撮影の時にどれほど眼の奥で表現しているかにね」


休日は"ひどいもの"だと彼女は言う。

「自分で忙しくしてるのよ。だって止まってしまったら大変なことになるから。それを学んできたのよね。だけどそれから、自分自身を強制的に止める事が大事なときもある。だって私は何から逃げようとしているのかしら?もしかしたらそれは、私の弟が亡くなった時のとてつもない悲しみかもしれない。(アンダーソンの弟であるアーロンは、脳腫瘍のため2011年に30歳という若さで亡くなっている)それか、つまらない子供時代の何かかもしれない。それか、私は47歳なんだけど、50代になろうとしている時に職を得るのはいかに大変かを知っているからかもしれないわ。終わりがない引っ越しの多くは、(仕事が)途絶えてしまう事への恐怖なのよ。でもそうは言っても、私が下した良いビジネスの決断なのかも。どっちにしろ、その真実にたどり着く必要があるわ」

アンダーソンは、自身の成功を自分がどのように見ているか、人々がどの様に見ているかを知ってもらいたいと思っている。その2つは全く違ったものだからだ。


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レッドカーペットで。かつてのパートナー、マーク・グリフィスと。写真: Dave Hogan/Getty Images

自分の年齢を、どのように感じているのだろう?彼女の世界は、過去の事になると、かなり無慈悲なものだ。

「以前の仕事で、楽屋用トレーラーの中で私が一番年上だった時があったの。それから二日は文字通り泣いたわ。自分の若さがどこに行ってしまったのかと悲嘆に暮れていたの。若さがある時は、自分が存在していることすら感じていなかった。本当に愚かなことだわ。けれどそれから、自分が手に入れた物を受け入れるようになったの。それにこの年齢の素晴らしさもたくさんあるわ」

アンダーソンは自分の顔をいじくり回しているのだろうか?(至近距離で眺めて見るに)それで実際に引っ越ししているのだろうか?彼女は笑う。

「いいえ。だけど昨日、写真撮影をしたの。最初は照明がちゃんとできてなくて、そのことで話し合いが行われたわ。間違った印象をあたえる事についての話し合いじゃなかったのよ。何でもかんでもハイライトさせない事についてで。何でもかんでも、って言うのは、そう……分かるでしょ」

最近整形をした友達がいるとのこと。

「しばらく会ってなかった人がいるんだけど、何かしたんだなって明らかだったわ。何を言ったらいいのか、とても難しくて。何も言えないわよね。このゴールはどこなんだろう、って考えずにはいられないわ。いずれ医者は不自然に見えないような施術を考案するでしょうけど、それでいいのかしら?(私達が反対する)行為そのものなのか、それとも自然に見えないような事実なのかしら?」


彼女は長い事、とある幻想を抱いてきた。

「白髪を見つけた時、安心したの――私の一部分では、髪の毛が白くなるのを待ちきれなかったわ。人々がまだ……判断してしまう中間点を越えてしまいたかったの。だけどその反面、俳優は白髪のままで行こう、って意識的に決断する時があるのよね。私はその変化どれだけ大きいか想像できないの。だって景色を完全に変えてしまうから。私はそれを想定しておくべきだし、いつかはその課題が現れるでしょうね。多分、金髪の役を引き受けなくなる時が来るわ。金髪って、自分のシワの量とうまくマッチしないものなの。役を得るために、白髪にならなきゃいけなくなるわ。多分それと同じくらい簡単でしょうね」


彼女の私生活は、簡単ではない。私がアンダーソンと話をするのはこれで三度目だ。初めて会った時、彼女はバイオ燃料で起業した元ジャーナリストのジュリアン・オザンヌと付き合っていた。だが彼女は気がそぞろだったようで、案の定、2人の結婚生活は16ヶ月しか続かなかった。
2回目に会った時、彼女は実業家マーク・グリフィスとの間の子(彼女にとっては第2子)を妊娠中だった(彼女はX-Filesのプロダクション・デザイナーだった最初の夫であるクライド・クロッツとの間にもうけた成人済みの娘がいる)。
彼女は一緒に取ったランチの時間の大部分を割いて、私にも子供を持つよう強く勧めてきた。
今は、だが、彼女は再び独り身だ――目的を達成するために適切といえる状態かもしれない。昔よりもずっと満足しているようだ。

「そうね、イエスよ。満足してるわ。私の人生で何かが欠けているって感じがしないの。誰かを待ち望みながらバーの椅子に座ったりなんてしない。だけど誰とも会ってないと言うのが事実ね。(彼女とマーク・グリフィスは2012年に別れている。)皆がどこで人と合ってるのか分からないのよね。」

ええ、ちょっと待って、と私は指を鳴らして声を上げる。私ならすぐにでもあなたにボーイフレンドを見つけられるわよ。

「いいえ、無理よ!」と彼女は悲鳴を上げた。

「問題なのはニーズや欲求があるってこと。私はニーズついてのリストがあるけど、それについて妥協はしないわ」と、彼女はため息をついた。

「だけどそれとは別に……私は誰とも会わないのよ!人と会うでしょ、そしたらその人が私をデートに誘うでしょ、私はノーって言う……ってワケじゃないの。私が人と会って、その人に構ったりしないってワケでもないの。ただ全く誰とも会わないの。飛行機に乗ってるか、撮影しているか、子供たちといるかだけ。私のためにお膳立てしくてくれる人もいたのよ。それでもし友達が"素敵な人を知ってるんだけど"って言うとするでしょ、私は会いに出かけるわ。だけど問題があるの。私には3人の子供がいるって事。無理な話なのよ」

彼女はどれくらい長く一人身でいるのだろうか?

「時と場合によるわね。数年間は誰とも付き合ってないわ。だけど不安には感じていないわ。それに合わない人と付き合う事にも興味が無いし。皆こう言うの、「あら、彼ってカッコいいじゃない」って。私は見た目には興味無いのが問題なのよ」


記事では悲しく聞こえるかもしれない:レッドカーペット上の絶望的な孤独。
だが惑わされないで欲しい。アンダーソンは話している間、笑顔だったし、目をグルグル回していたし、ほとんど演技過剰だった。私の勘では、彼女のニーズは満たされている。彼女のニーズは仕事をすることであり、そうやって彼女が仕事をしている時、どういうわけか全てが収まるべき所に収まっているのだ。

「戦争と平和」は1月3日午後9時にBBC Oneで放送開始。X-Filesは5チャンネルに間もなくカムバックする。
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Sat 2016 | trackback(0) | コメント(-)
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