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ジリアン・アンダーソン、「欲望という名の電車」の前日譚のため再びブランチ・デュボアにカムバック

カテゴリー: GA

Gillian Anderson goes back to Blanche for Streetcar prequel
The Guardian


Chris Wiegand
Thursday 5 February 2015 14.14 GMT

アンダーソンが主演、監督を務めたYoung Vicのショートフィルム「The Departure」が、2月6日(金)からtheguardian.com独占で視聴できるようになります。

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"少し不安定で、昂っていて"……ブランチ・デュボアを演じるジリアン・アンダーソン。写真:Johan Persson


 最も印象的な導入だ。「欲望という名の電車」で曲がり角からブランチ・デュボアが小型スーツケースを引きながらやって来る。まるでカクテルパーティーのような"優美な装い"に、妹のステラが住むニューオーリンズの家に辿り着いた時の"信じられないショックの表情"をまとわせて。何故彼女はここにいて、何を残してきたのだろうか?

 ロンドンのYoung Vicシアターで上演され、賞を獲得した作品にブランチを演じたジリアン・アンダーソンが再び役に復帰する。劇中、ブランチが(ステラの家に)辿り着く以前の日々を探ったショートフィルムだ。
 劇場のメインハウスで上演された作品を補足するYoung Vicのショート作品シリーズとして、「The Departure」は制作された。グリニッジ標準時の2月6日(金)午前9時から、heguardian.com上のみで視聴することができる。
 
 グリニッジ標準時の2月6日(金)午前9時は、日本時間だと2月6日(金)午後6時です。
 
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"彼女が鎧を身にまとう前"……「The Departure」のジリアン・アンダーソン。写真:David Sandison

 
「ブランチが一番最初にElysian Fields(ステラの住んでいる通りの名前)に到着した時、彼女が少し不安定で、恐らく旅をしてきたからだけど、そして昂ぶっている印象を観ている人は持つわ」
 とアンダーソンが言う。
「でもまだ気がつかないの、孤独や絶望、金銭的な不安、彼女が見舞われたばかりの悲劇の深さは――それが子供の頃からのものであることも。劇中、スタンリーが"彼女をあぶり出"し始めた時に明らかになるの。彼女は組み合わせる様にゴールドの服とゴールドの靴に身を包んで家に辿り着く。私は、彼女がその見せかけの鎧を身につけて、妹の家のドアをノックする以前の状態に興味があったの」
 
 
「The Departure」は、テネシー・ウィリアムズの劇には見られなかった二つの場所が舞台になるが、ほとんどが登場人物達の場所、かつて家族が経営していたプランテーションのベルリーヴと、そしてブランチが悪評を買った評判の悪いホテル・フラミンゴだ。

「「The Departure」の最初は、彼女が葬儀からベルリーヴに戻ってくる所なの。様々な事が起こった後なんだって観ている人は感じ取るわ。彼女は憔悴して、家族を失って沈み込んでいる」とアンダーソンは話す。
「彼女はホテル・フラミンゴへ向かう。そこで未成年の男の子と関係を持って処分されてしまい、もしかしたら逮捕されたのかもしれないわ。人々は彼女を攻撃してきたの」

 実際はホテル・フラミンゴじゃなくて、タランチュラだったような(?_?)

 






「Young Vicでの体験は全て、私が想像して、夢見ていた以上のものだったわ。ある時、(Young Vic芸術監督の)David Lanに連絡をとって、打ち合わせを始めたの。全ての物事と……こんな感じだったわ、私が何に興味を持っているかや、私のビジョン、(監督の)ベネディクトのビジョンを理解してくれる人と一緒に仕事をしているって。」

聞き取れないので訳断念。


 映画は2014年9月、Young Vicシアターで高い評価を得ながら公演が終了した数日後に、ロンドン南部のバーモンドジーにある"warehouse-slash-Georgian house"にロケーションを組んで撮影された。アンダーソンの提案でAndrew O’Haganによって脚本が書かれた。彼はアンダーソンを「彼女の世代の中で、最も知性的な女優」だと言う。
「Andrewの脚本で卓越しているのは、否定を通して自身の尊厳を保とうと努めているブランチを維持している所なの」


 以前、X-Filesのあるエピソードで自分自身を監督した経験のあるアンダーソンは、「The Departure」でもディレクターを務める。彼女が言うには、映画は
 「キャラクターを興味深く勉強する時間のよう」
 そして"theatrical feel(演劇的感触)"を保ちながら、テネシー・ウィリアムズの脚本にある"magic realist(魔法の現実主義者)"の要素を捉えるべくデザインされている。
「止まった時間の一つ一つの瞬間……別世界ではなくて、どういうわけか現実と非現実の間を漂っているの」
 
 
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 「The Departure」の撮影現場。写真:David Sandison
 
 
 俳優兼監督にとって、「欲望という名の電車」の公演が終了し、ショートフィルムを作り、ブランチの背景を掘り下げるのは「楽に感じられた」。彼女はそれに付け加える。
「劇の最後、彼女が医者に連れられていった後に、どんな最後を迎えるかハッキリしたアイデアを持っている気がするの」
 であれば、前日譚と並んで後日譚もあるかもしれない?
「私達、その話もしたの。やるのは面白そうよね」


 Benedict Andrewsによる監督、目を引く回転する舞台の活用、PJ Harveyを含めたサウンドトラックの「欲望という名の電車」は、昨年で最も話題に登った劇場作品の一つだ。更にナショナル・シアターライブの全世界公演によって、更に多くの視聴者を獲得している。劇場や映画館でも作品を見ることのできなかった人々にも、「The Departure」でアンダーソンの演技を堪能できる。(四つ星の評価をつけたMichael Billingtonはこう書いている。彼女は"ブランチの壮大なまでの実態のない見せかけと、惨めな孤独とを捉えている"。)

(後略)
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